新卒でブラックすぎるマスコミのお仕事に就いてしまい、1年半を過ごしました。
そこから転職、いまでは定時退社ができる天国のような会社に就職しました。
私が転職成功したのは数ある転職エージェントではなく、「ハローワーク」のおかげでした。
今回は、私がハローワークで転職した体験談をお話します。
転職のきっかけ
新卒でわくわくしながら入社した企業は、真っ黒で昭和の雰囲気が抜けないブラック企業でした。
仕事の手柄は上司のもの、上司の失敗はすべて私のせいという地獄のような日々を1年半も過ごし、毎日のように理不尽に怒鳴られ、その間に自律神経がおかしくなりました。
寝ていても突然目が冷めて理由もわからず号泣していたり、真夏の暑い日にエアコンもつけてないのにとても寒くてぶるぶると震えていたり、完全に体がおかしくなっている。
朝起きて会社に行こうとするけれど、行きたくなさすぎて吐き気がしたり、足が止まってしまったり。
それでも、「会社に行かなくては」「悪いのは私」「これが社会」という考えばかりがあって、必死に会社に行く日々。
ある日、通勤途中にめまいを起こし、大怪我をしたのをきっかけに目が冷めました。
「辞めよう」
と決意したのです。
やめる勇気が出たひとこと
それでも「今辞めたら、周りの人に迷惑がかかる」と思っていました。
それをある人に相談すると「新人一人辞めて仕事が回らなくなるような会社なら、それはもう会社が悪い」と言ってくれたのです。
自分の体がこんなにもおかしくなっているのにまだ会社の心配をしていると気付き、笑ってしまいました。
愛着のない会社なんて、自分の命より随分軽いものです。
皆さんは怪我をする前に、一度周りの人に話をしてみてくださいね。
探していた仕事
私の場合は、仕事を辞めてから新しい仕事を探し出しました。
条件としては「ITの仕事、給料が前職の−3万円の範囲、未経験可、土日休み」で探していました。
某転職エージェントからは「高望みしすぎ」「すべての条件を満たす職はない」と言われました。
転職エージェントからは、事務や派遣会社の求人、なんとパチンコ屋の店員の求人まで送られてきました。
このまま転職エージェントに頼っていては望みがないと思った私は、今までなんとなく遠ざけていた「ハローワーク」に行くことにしました。
ハローワークにいってみた
家から車で10分のところにある「ハローワーク」に行くと、職員も利用者もたくさんいました。
利用者の年齢は幅広く見えましたが、私よりも年上の人が多かったように思います。
不安だったこと
「ハローワーク」といえば、「ブラック企業の求人ばかり」という噂を聞いていたので、とても不安でした。
この噂の元はハローワークの求人は無料でだすことができるので、人材不足が激しいブラック企業は積極的に利用するから、というものです。
これを聞いて、確かに…と納得してしまいました。
実際とのギャップ
実際にハローワークの求人を見てみると、ブラックかどうかの見分けがつかないので不安は続きました。
ただ、その不安を担当者に打ち明けると自分が選んだ求人が以下に当てはまる場合は教えてくれることになりました。
- 継続してずっと求人を出し続けている
- 何人もハローワークから就職しているがすぐにやめてしまっている
- あまりいい噂がない
この情報と、自分で調べたネットの情報があればかなりブラックではない企業を絞りこめます。
これで、私のブラック企業求人への不安はほとんどなくなりました。
ハローワークがサポートしてくれること
ハローワークでは、就職・転職のために様々なサポートをしてくれます。
それに、ほぼすべてのサービスが無料で受けられるのです。
履歴書・職務経歴書の添削
履歴書と職務経歴書は転職には必ず必要になる書類です。
履歴書は書いたことがある人も多いと思いますが、職務経歴書は転職の際に初めて必要になります。
そのため、私はまったく書き方がわかりませんでした。
ハローワークでは、これらの書類の書き方を1からすべて教えてくれます。
私はハローワークで添削していただいた書類で、希望する企業の書類選考に一発で通りました。
面接練習
ハローワークでは時間を取って、しっかりと面接練習をしてくれます。
格好はスーツで、本格的な雰囲気で対応してくれます。
担当者が面接官の役割をしてくれて、一般的な質問から、希望する企業で聞かれそうな質問まで練習させてくれます。
そして、質問の回答についても添削をしてくれるので、個人で面接対策をする必要はありません。
イベントの紹介
合同説明会や、転職セミナーなど様々なイベントの紹介をしてくれます。
参加するしないは自由ですが、様々な企業の人を自分の目でみるいい機会だと思います。
転職エージェントだとその会社のイベントしか教えてくれないので、毎回参加企業が似ていて、視野が狭くなります。
ハローワークで紹介されるイベントは様々なので、視野を広く保つ事ができます。
求人の紹介
2019年1月現在、ハローワークの有効求人数は270万件以上。
この中からインターネットやハローワークにある専用端末で自分の希望に合った求人を探すことができます。
地域や業種、休日や給料などから絞り込むことができます。
このサイトから誰でも検索することができますが、ハローワークで求職者登録をすることで、求職者登録をした人だけが見れる求人もあります。
担当者と話し合って自分の希望を伝えると、担当者がおすすめの求人を出してくれることもありますよ。
エントリー企業への連絡
私の場合、希望する企業の採用面接の欄に「筆記テスト」と書いてあり、内容がわからないと相談したら、担当者が企業に直接電話して聞いてくれました。
こういった疑問解決や問い合わせを、ハローワークの担当者がしてくれます。
面接や試験前に不安を一切取り除いてくれるので、内容に集中することができました。
ハローワークでの仕事の探し方
ハローワークでは、求人の探し方が3種類あります。
私はすべて利用しながら、希望する職を探しました。
ハローワークインターネットサービスで検索
自宅から上記のサイトにアクセスすることで、どこからでも求人を検索することができます。
ハローワークにいって端末で検索した時と内容は同じですが、見れる形式が変わります。
ハローワークの端末は混み合うので、ある程度目星をつけるのには最適です。
ここで気になる求人を見つけたら、「求人番号」をメモしておきましょう。
ハローワークの端末で検索
ハローワークにいくと、パソコンが何台か並んでいて、求人を検索することができます。
気になる求人は印刷をして、担当者に見せて相談します。
地域や業種、休日や給料から絞り込むことができ、特に地域はかなり細かく絞り込めます。
見れる内容はインターネットサービスと同じですが、かなり検索しやすく、かつ見やすいUIになっています。
時間がある時は、この端末を積極的に利用すると良いでしょう。
担当者と相談しながら
最終的に、気になる求人を印刷するか、求人番号をメモして、担当者に伝えます。
担当者はその求人をみながら、色々コメントしてくれます。私の場合は、「絶対ブラックは嫌なんです!」と伝えていたので、伝えられる限界まで評判を教えてくれました。
さらに、似たような求人も教えてくれます。
その中から1〜5社くらいに絞り、エントリーします。
転職エージェントでは「エントリーは30件以上しましょう」と言われました。10社エントリーしたらそのうち1社の割合で、書類審査が通るというような考え方でした。
でも、ハローワークは、本当に希望する会社に対して、集中して取り組むように指示されたので、とても好感が持てました。
ハローワークに行った結果
ハローワークに行った結果、転職大成功でした!!!!!!!
びっくりするくらいホワイトなIT企業で、未経験から充実した研修を受けさせてくれて、時間にも自由のある会社です。
転職エージェントを利用して、転職活動をしている間は、「本当に転職できるのか」と不安でしたが、ハローワークを頼ってからは、トントン拍子に進み、あっという間に転職が成功していました。
期間としてはハローワークに初めて行ってから、内定をもらうまで1ヶ月以内です。
転職活動といえば、転職エージェントという印象が強いですが、悩んでいる方は一度ハローワークに行ってみるのをおすすめします。
無料ですしね!!!
参考にしてみてください。