画面録画ソフトやスクリーンレコーダーは有料から無料まで色々な種類のものがリリースされていますが、今回は一風変わったサービスがPearlMountainからリリースされました。
その名も「RecordCast 」ですが、なんとWEBページにアクセスするだけでスクリーンレコーダーを使えてしまうらしいです。アプリやソフト、拡張機能さえ必要ないってどういうこと?早速使ってみようと思います。
RecordCastの概要
会社名 | PealMountain(パールマウンテン) |
商品名 | RecordCast(レコードキャスト) |
内容 | スクリーンレコーダー |
料金 | 完全無料(有料プランなし) |
RecordCastはブラウザ上で動作するWEBアプリケーションの制作に定評があるPealMountainがリリースしたスクリーンレコーダーです。
完全無料で使えて登録もGoogleアカウントで可能なので、ライトユーザーや1度だけ使ってみたい人も気軽に使用することができます。
開発の背景としては「教師や学生を支援すること」があるらしく、オンライン授業を余儀なくされている今の時代には非常にありがたいツールになりそうです。
ソフトやアプリ・拡張機能なしで画面録画が可能
RecordCastはソフトやアプリ、拡張機能が必要ない完全にブラウザ上だけで完結するWEBアプリケーションです。
スクリーンレコーダーといえば最低でも拡張機能が必要なサービスが多いのが現状ですが、このサービスだとWindows ・Mac・Linux・ChromeOSと様々なシステムで再現性も100%に近い形で使用することができると思います。
拡張機能やソフトをインストールするのはちょっとした手間なので、講義や仕事の関係で1度だけ使用したいユーザーには優しくありません。
また、ロースペックなPCだと1つインストールするだけで重くなることもあります。
これらの問題を一気に解決するというだけでかなり魅力的に感じませんか?
動画編集機能がついている
録画した動画、あるいはPC内に保存されている動画をインポートして編集することができます。使える機能は以下の通りです。
- ファイルのインポート&エクスポート
- 動画のトリミング
- 画像ファイルの差し込み
- 簡易アニメーションの挿入
- 動画音声のON/OFFとBGMの設定
- 複数の動画ファイルを連結させる
ちょっとした動画編集ソフトとしては十分な機能だと思います。動画作成メインで使うのも良さそう。
RecordCastの使い方
実際に画面の録画から編集まで試してみました。今回の動作環境は以下の通りです。
機種 | Lenovo Flex 5 Chromebook |
OS | Chrome OS |
ブラウザ | Google Chrome |
メモリ | 4GB |
CPU | Intel Core i3-10110U |
画面録画の設定

まずはRecordCastのページを開いて「Start Recording」をクリックします。

- Screen + Webcam (スクリーンとWEBカメラ)
- Screen Only(スクリーンのみ)
- Webcam Only(WEBカメラのみ)
レコーディング方法の選択画面が表示されますので選択してから「Next Step」をクリックして下さい。

MicroPhone(外部音声)、System audio(内部音声)の片方あるいは両方のどちらかを動画に乗せることができます。無音でレコーディングしたい場合はNo audioを選択して下さい。
マイクは接続されているものが選択できるようになっているので、Bluetoothで接続しているものも使用することができました。
設定が完了したらStart Recordingをクリックでいよいよ録画開始です。ここまで非常にシンプルでわかりやすくなっていますので、時間で言えば1分もかかりませんでした。
Google Chromeを使用している場合は以下の表示が出ると思いますので、「全画面」「アプリ単位」「タブ単位」から録画したい画面を選んで下さい。

画面録画時の操作

初めてRecordCastを使用する場合は、ブラウザからマイクやカメラの使用許可ウインドウが表示されますので、それぞれ許可して下さい。

レコーディング画面はシンプルで、「一時停止」「録画完了」「録画のやり直し」の3つのボタンが表示されています。
後で編集できるためここでは多くの機能は必要ないという考え方なのだと思いますが、実際に使ってみると共感できました。

画面の録画が終了すれば上記のページが表示されDownloadボタンを押せばファイルのダウンロードが行われます。
この場合ファイルは軽量なWebm形式でのダウンロードになるので、変換や動画の編集がしたい場合は「Edit and Export in MP4」をクリックしてください。
動画編集ツールを使う

動画編集画面はこんな感じです。かなりシンプルな仕上がりですが、必要最低限の機能がしっかりと用意されています。
メディアの追加
PC内に保存されているメディアをインポートすることができます。動画ファイルだけではなく画像ファイルや音声ファイルを差し込み無事も可能なので、講義の動画にも応用できそうです。
レイヤー要素
1つの時間に動画・画像・アニメーション・背景を2つ、音声を2つの合計4つまでコンテンツを差し込むことができます。

トリミング
インポートした動画は簡単にトリミングが可能になっています。実際に再生しながら行えるのでミスも少なくスムーズに使用することができました。
テキストアニメーションの挿入
オープニングに使えそうなテキストアニメーションを挿入できます。アニメーションの種類はかなり多く、大きさや色、フォントも変更することが可能です。フォントに関しては日本語のものも用意されていました。
下のレイヤーに背景や画像を置くことでさらにデザインを変更することができます。
音声ファイルの挿入
動画にBGMを設定したり、効果音を入れることが可能です。同じタイミングで2つ差し込めるので、BGMを流しながら効果音を鳴らすことができます。
完成した動画のダウンロード
完成した動画をダウンロードするにはまず右上の「Expert Video」をクリックします。

ダウンロード前に動画サイズを指定する必要があります。1080pまで対応しているのでYoutubeへの投稿も問題なくできそうです。
最後にExpert Videoをクリックすれば完了!動画の変換は2,3分で済みました。
実際にプレビューやトリミング機能を使っている動画をYoutubeにアップロードしてみました。
まとめ
最初にサービスを見つけた時は拡張機能やソフトのインストールが必要ない点が一番のメリットだと決めつけていましたが、実際にはシンプルながらも欲しい機能がほとんど揃っている恐ろしい完成度だと思います。
スクリーンレコーダーとしても優秀ですし、動画編集ツールも最高の出来でした。
普段画面を録画しない人でもブックマークしておく価値大きいと思います。
特にChromebookを使っている人には間違いなく最高のツールなのでぜひ一度使ってみて下さい!