いざ仕事を退職しようとした時、不安に思うことがたくさんありますよね。
今回の記事では、私が退職しようとした時の周りの反応や、不安に思ったこと、それから退職してみた感想をお話します。
私は新卒で入社した会社を1年半で退職しました。
退職の時はすんなり辞めたわけではなく、半年以上悩んだし、周囲の反応も様々でした。
これを読めば、退職への悩みがすこし解決されるかもしれません。
私が仕事を辞めたいと思った理由
今の仕事を辞めたいと思う理由は人それぞれです。
誰かにとっては我慢できることでも、当の本人にとっては仕事をやめたくなるような大きな原因になります。
私の退職理由は、「劣悪な環境」「人間関係」「上司の性格」の3点です。
劣悪な環境
私の辞めた会社は、有給がなく、休日出勤が日常で、残業代はつかず、それでも新人は一番最後まで残っていなくてはなりませんでした。
また、ご年配の男性が多く、パワハラ、セクハラ発言は当然に行われていました。
体力的にも精神的にも追い詰められ、体調を崩しても心配されることはなく、逆に指をさされて笑われました。
まるで嘲笑されるために会社に行っているような毎日。先輩に相談すれば、「誰でも最初はそういう扱いだ」と言われ、それが当たり前の環境でした。
だれも改善しようとせず、むしろ改善の必要性すら持っていません。
私はこれに耐えられませんでいた。
人間関係
オフィス、食堂、トイレ、廊下、聞こえてくるのは誰かの悪口です。
誰と誰は仲が悪くて、あの人は仕事ができなくて、この人は趣味が悪い。
何でもかんでも噂にして、あちらこちらでコソコソ話をしていました。
挙句の果てにSNSで悪口大会。お互いに見ているのがわかって相手の悪口を書き合っているのです。
毎日誰かの悪口を聞かされていると、精神が蝕まれている気分になります。
そして、自分もこの人にどこかで悪口を言われているのだろうと考えます。
誰も信用できない環境によって、私は自律神経がおかしくなりました。
上司の性格
上司は仕事を溜めるのが得意で、期限当日の夕方になると新人の私に仕事を押し付けては飲み会に出かけていくような人間でした。
そして次の日私が作り上げた資料は、上司が作ったものとして提出されるのです。
そしてダメ出しが出れば、私が矢面に立たされ、褒められれば全て上司の手柄でした。
一度、そんな扱いはやめてほしいと直談判しましたが、「新人のくせに生意気だ」と言われ逆に説教をされました。
どれだけ頑張っても評価されない世界というのは、成長意思も意欲もなくなります。
仕事をやめる時周りから言われたこと
ここまで述べてきたような理由で、私は仕事を辞めることにしました。
会社からは引き止めるような雰囲気と、見下すような雰囲気。家族や友人からは辞めるべき、辞めても何も変わらないという言葉をもらいました。
会社の人に言われたセリフ
辞めることを決意した日、直属の上司に言った時、驚くようなセリフを言われたのです。
「ここまで育ててやったのに恩知らず」
まともな教育指導も研修のひとつもなかったので育ててもらった覚えはありませんが、上司の中では一生懸命育てたという認識だったようです。
きっと矢面に立ったり、作業を代わったりしたのが彼なりの教育だったのかもしれません。
「この会社をやめるなんてもったいない」
このセリフの理由としては給料がいいからだそうです。確かに、周囲の会社よりかはもらっていたかもしれませんが、通常の計算通り残業代が支払われていたらもっともらえていたはずです。
待遇がいいのにとも言っていましたが、それは新人に仕事を押し付け飲みにいけたり、休日出勤を新人に代ってもらい旅行にいった人だから言えるセリフでしょう。
「ここで続かなきゃ、他でも続かない」
よく聞くセリフです。でも、私が辞めたいのはどう考えても環境が「悪い」せいなので、環境が「通常」の会社であれば同じように辞めるとは思えません。
それに、転職は普通の時代です。続かないことの何が悪いのか、今となってもわかりません。
「そんな経歴じゃ、他に行くところもない」
これにはかなり不安にさせられました。というのも後でお話しますが、辞めたあと次の仕事につけるか不安がありました。
会社以外の人に言われたセリフ
会社以外の人からは、会社とはまったく真逆の反応をもらいました。
親から「何が一番大事か考えて」
これは退職を止めようとして言われたセリフではなく、逆に退職を勧めるために言われたセリフです。
私は退職直前、自律神経をおかしくし、かなり体調をくずしていました。
そこまでしてやりたいことがその会社にはあるのか、体調を崩してまで頑張った先になにがあるのかと言われ、はっと気付かされました。
次の仕事が決まるか不安で、辞めるのを戸惑ったこともありましたが、それでも今の仕事を続けるデメリットはあれどメリットはほとんどないことに気づきました。
友人から「あなたが仕事を辞めたからと言って、私はあなたのことを『仕事を辞めた人』という風には見ない」
友人からは、もし私が仕事を辞めても、「仕事をやめたきぬた」ということを意識することはほとんど無いと言われました。
私は辞める直前、仕事を辞めたことで自分の何かが変わってしまうのではないか、仕事の続かない人間というレッテルが貼られてしまうのではないかという不安がありました。
しかし、友人はたかが仕事を辞めた程度で何が変わるのだ、と言ってくれたのです。
その言葉に救われたと同時に、たしかにと納得しました。
仕事を辞める時不安に思ったこと
仕事を辞める時、たくさんの不安を抱えていました
嫌だった職場を離れられるという喜びと同時に、この先に対する大きな不安を抱えるという複雑な心境は、初めての感覚でした。
辞めた後、その職場の人にあったらどうするか
私は小心者なところがあるので、あれだけ嫌な思いをさせられた職場の人に、辞めた後も会ってしまったらどうしようと不安になりました。
どんな顔して会ったら良いのか、というよりむしろ二度と会いたくないという気持ちでした。
そのため、私は住む場所を思い切って変えてしまいました。
そうすることで、その不安を小さくすることが出来たのです。
縁を切るなら思い切って、徹底的にやるべきです。
休職中の金銭事情
仕事を辞める時、次の仕事は決まっていませんでした。少し身体を休めることにしていたのです。
そのため、数カ月の間収入が0になることがわかっていました。
貯金があるとはいえ、収入0は不安なので、私はその数ヶ月の間で、ライティングの勉強をし、クラウドソーシングで稼ぐことにしました。
それほど大金は稼げませんが、少しでも稼いでいると精神的に余裕が持てました。
本当のことを言うと、数十万あった貯金は無職の期間に生活費、就活費用等で全て使いきりました。
貯金していてよかったと思っています。
次の仕事がみつかるかどうか
これは大きな悩みでした。仕事を辞める前から、マイナビエージェント、リクナビエージェント、その他エージェントに複数登録していましたが、目ぼしい成果はなく…
このまま辞めてしまって次の仕事が見つかるのか、とても不安でした。
結局見つからないまま仕事を辞めてしまいましたが、これで正解だったと思っています。
次の仕事が見つかるまで辞めないというのは、大きなストレスです。
それに、ブランクが再就職の時問題にならないかと不安に思いましたが、まったく問題ありませんでした。
仕事を辞めて、3ヶ月無職の期間を過ごし、今は超ホワイト企業に勤めて毎日定時に帰っています。
私が仕事を見つけた方法はこちらを御覧ください。

退職する時の不安は誰もが同じ
いざ退職しよう!と思っても、立ちはだかる障害はたくさんあります。
周囲の心無い言葉、将来への不安、金銭面での問題…
それでも、そこにいるメリットがないなら、辞めてしまいましょう。
無職の期間があることが、次の仕事を見つけることへの問題にはなりません。
転職するのは、今では普通のこと。新卒でいきなり自分にぴったりの職につける可能性なんてとても低いものです。
立ちはだかる障害に負けず、自分の意思を尊重しましょう。